ローリングストックとは?
特別な非常食を買い込まなくていい。「多めに買う→食べる→買い足す」を回すだけの備蓄法です。
仕組み:日常の食品を「少し多め」に持つだけ
ローリングストックとは、普段から食べている食品を少し多めに買い置きし、古いものから食べて、食べた分を買い足す備蓄方法です。消防庁や内閣府の防災啓発でも、無理なく続けられる家庭備蓄の方法として紹介されています。
この方法の優れている点は3つあります。第一に、期限切れがほぼなくなること。常に食べて回しているので、奥で眠ったまま期限が切れる食品が出ません。第二に、災害時に食べ慣れたものを食べられること。ストレス下で普段の味が食べられることは、想像以上に心身の支えになります。第三に、特別な出費がほぼ不要なこと。いつもの買い物の量を少し増やすだけです。
始め方:3ステップ
- いつも食べているものから「備蓄向き」を選ぶ:レトルトカレー、パックご飯、缶詰、乾麺、フリーズドライ味噌汁など、常温で日持ちするものが対象です。向き不向きの詳細はローリングストックに向く食品・向かない食品をご覧ください。
- 「使う量+数日分」まで買い足す:例えばレトルトカレーを月に4つ食べる家庭なら、常に8〜12個ある状態にします。全体の目標量は備蓄リストで計算できます(内閣府はできれば1週間分を推奨)。
- 「手前から取って、奥に補充」を家のルールにする:新しく買ったものを奥に、古いものを手前に。これだけで先入れ先出しが自動化されます。
続けるコツ:仕組みで回す
置き場所を固定する:ローリングストック専用の棚やボックスを1つ決めると、在庫がひと目で分かります。 ストック用ボックスを探す
「食べる日」を決める:月に1回「ストックの日」を作り、備蓄から夕食を作ると、回転が習慣になります。カセットコンロで調理すれば、災害時の予行演習も兼ねられます。
買い物リストと連動させる:食べたらすぐ買い物メモに書く。スマホのメモアプリの共有リストを使うと家族全員で回せます。
水も一緒に回す:飲料水も「箱で買って古い順に飲む」ことで同じ仕組みに乗せられます。長期保存水と併用すると管理がさらに楽です。 水をケースで探す
ローリングストックだけでは足りないもの
この方法は食品と水の備蓄には最適ですが、備えのすべてではありません。長期保存の非常食(非常食の選び方)を一定量持っておくと、ストックが薄いタイミングの災害にも対応できます。また、簡易トイレ・カセットボンベ・電池などの消耗品は、ローリングストックとは別に定期チェックが必要です(備蓄リスト参照)。
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よくある質問
ローリングストックと普通の備蓄はどう違いますか?
「しまい込む備蓄」ではなく「食べながら回す備蓄」です。期限管理が不要になり、食べ慣れた味を備えられます。
どのくらいの量から始めればいいですか?
まず3日分が目標です。いつもの買い物で数点多く買うことから始めれば、数週間で自然に到達します。
冷凍食品もローリングストックになりますか?
停電すると使えなくなるため、災害用としては常温保存品が基本です。冷凍品は日常の時短用と割り切りましょう。
一人暮らしでもできますか?
むしろ向いています。レトルト・缶詰・パックご飯を箱買いするだけで、食費の節約と備蓄が両立します。
つい食べすぎてストックが減ってしまいます。
「在庫がここまで減ったら買う」という下限ラインをボックスに書いておくと、減りすぎに気づけます。
長期保存の非常食は不要になりますか?
併用がおすすめです。ローリングストックの在庫が薄い日に災害が来る可能性への保険になります。
※本記事は日頃の備えに関する一般情報です。災害時は気象庁・自治体の最新情報に従ってください。